// Why — なぜ作ったのか
同じ原稿を、何度も手で直す手間
小説をいくつかの投稿サイトに上げていると、すぐに気づくことがあります。サイトごとにルビの書き方が違うのです。なろうの |私《わたし》 は、pixivでは別の書き方になり、青空文庫ではまた違います。同じ一篇を別のサイトに出し直すたびに、本文を手で書き換えなければなりませんでした。
この作業は、創作とはまったく関係のない、ただの記号の置き換えでしかありません。機械に任せればいい仕事を、書き手が一字ずつこなしている。それなら機械にやらせよう、というのがるびこんの出発点です。派手な機能はありません。書き手が本来やらなくていいことを、肩代わりするだけの道具です。
// Principles — 4つの原則
Takeyabu Studio が守ること
るびこんに限らず、Takeyabu Studio が作るものはすべて、次の4つを軸にしています。
処理はできる限りあなたの端末の中で行い、データを外に出しません。るびこんの場合、入力した本文がサーバーへ送られることは一切ありません。送らないと決めているのではなく、送る経路そのものを作らない設計です。
要らない課金はしません。隠れた費用も、機能を人質に取るような有料化もしません。るびこんは無料で、そこに裏はありません。価格は価値に対して正直であるべきだと考えています。
個人で設計し、個人で作っています。大きな組織の都合に振り回されない代わりに、判断は速く、責任の所在もはっきりしています。小回りの利く規模であることを、弱点ではなく利点として使います。
コードはオープンソースとして公開します。るびこんはMITライセンスです。中身が読めるということは、「送っていない」「保存していない」といった説明を、言葉ではなくコードで確かめられるということです。
// Philosophy — 何を面白がっているのか
高すぎる「当たり前」を壊す
世の中には、本来もっと安く、もっと軽くできるはずなのに、高い値段や重い仕組みが「当たり前」として居座っている領域があります。Takeyabu Studio が面白がっているのは、その当たり前を引きずり下ろすことです。
Software that kills the overpriced status quo. — Takeyabu Studio のタグライン
とはいえ、これは誰かを困らせたい話ではありません。正しい道具が安く手に入る状態を作れば、その分だけ人は自由になります。るびこんでいえば、ルビの変換に料金や登録の壁がなければ、その手前で諦めてしまう書き手が減ります。
表現において、自由とは最大の表現だと考えています。
書く道具に余計な障害物があるほど、書きたい人の手は止まってしまいます。誰の原稿も覗かず、料金も求めず、コードまで開いておく。そうやって障害物を取り除くこと自体が、このスタジオの主張です。ルビの変換は手段にすぎません。本当に置いておきたいのは、書きたい人が余計なことに邪魔されず書ける状態のほうです。